2. ブートマネージャの概要

ここでは、おそらくあなたが目にするであろう、 いくつかのブートマネージャについて簡単に説明します。 コンピュータの設定によっては、同じシステム上で 1 つ以上の ブートマネージャを使用した方が便利な場合があります。

Boot Easy

これは、FreeBSD で標準に使用されている ブートマネージャです。 大半の OS が起動可能で、 BSD、OS/2® (HPFS)、Windows® 95 (FAT および FAT32)、Linux などをサポートします。 ファンクションキーで起動パーティションを選択することができます。

OS/2 Boot Manager

これは、FAT、FAT32、HPFS、FFS (FreeBSD)、および EXT2 (Linux) の起動に対応しています。 パーティション選択は、カーソルキーで行います。 OS/2 Boot Manager は、他のマスターブートレコード (MBR) を 使用するブートマネージャと異なり、 唯一、自分用にひとつパーティションを占有します。 そのため、起動時の問題を避けるために、 第 1024 番目より前のシリンダにインストールしなければいけません。 ブートマネージャが MBR ではなく、起動セクタの一部にある場合は、 LILO を使っている Linux を起動することができます。 OS/2 Boot Manager で Linux を起動させる方法の詳細は、 次のサイト Linux HOWTO を参照してください。

OS-BS

これは、Boot Easy に類似したもので、 起動のタイムアウト設定や起動のデフォルトパーティションを決めるといった、 起動プロセスの細かい制御が可能です。 このプログラムのベータ版では、 カーソルキーを用いて起動する OS を選択することができます。 これは、FreeBSD CD-ROM の \TOOLS ディレクトリ、 あるいは ftp に収録されています。

LILO - LInux LOader

これは、動作が限定されたブートマネージャです。 FreeBSD を起動することはできますが、 LILO の設定ファイルを少々編集する必要があります。

FAT32 について: FAT32 は FAT ファイルシステムに代わるものです。 これは Microsoft の OEM SR2 ベータ版 (訳注: Windows 95 の OEM 版の一つ) に含まれていて、1996 年末へ向けて、Windows 95 がプリインストールされた コンピュータで広く利用され始めました。 Windows 95 は従来の FAT ファイルシステムを変換し、 大容量のハードディスクでより小さなサイズのクラスタを利用可能にします。 また、FAT32 は従来の FAT 起動セクタやアロケーションテーブルを 変更するため、いくつかのブートマネージャは利用できなくなっています。