6.4. ドキュメントビューア

UNIX® の出現以降、いくつかの新しい文書形式がよく使われるようになりました。 基本システムには、それらの文書が要求するビューアがないかもしれません。 この節ではそれらのドキュメントビューアのインストール方法について説明します。

この節では次のアプリケーションについて説明します。

アプリケーション名 必要なリソース port からのインストール 実行に必要になる主な環境
Acrobat Reader® Linux バイナリ互換機能
gv Xaw3d
Xpdf FreeType
GQview Gtk+ または GNOME

6.4.1. Acrobat Reader®

今や多くの文書が “Portable Document Format” を意味する PDF ファイル形式で配布されています。 PDF ファイルを読むのに推奨されるビューアの一つが Acrobat Reader で、 Adobe から Linux 向けにリリースが提供されています。 FreeBSD は Linux バイナリを実行できるので、 FreeBSD でもこのアプリケーションを利用できます。

Ports Collection から Acrobat Reader 7 をインストールするには次のようにします。

# cd /usr/ports/print/acroread7
# make install clean

ライセンスの制限のため、パッケージを利用することはできません。

6.4.2. gv

gvPostScript® と PDF のビューアです。これはもともと ghostview をベースとしていますが、 Xaw3d ライブラリによってより良い外観になっています。 動作が速くて、ユーザインタフェースもシンプルです。 gv は用紙の向きやサイズ、 拡大縮小、アンチエイリアスなどたくさんの機能を持っています。 ほとんどすべての操作はキーボードとマウスの両方で行なうことができます。

package から gv をインストールするには次のようにします。

# pkg_add -r gv

package が手に入らない場合には Ports Collection を使ってください。

# cd /usr/ports/print/gv
# make install clean

6.4.3. Xpdf

FreeBSD 向けの軽い PDF ビューアを使いたいのなら、 Xpdf を試してみてください。 Xpdf は軽くて効率的なビューアです。 とても少ないリソースでも動作し、とても安定しています。 標準の X フォントを利用し、 Motif®, その他の X ツールキットを必要としません。

Xpdf の package をインストールするには次のコマンドを入力します。

# pkg_add -r xpdf

package を入手できない場合や、 Ports Collection を利用したい場合には次のようにしてください。

# cd /usr/ports/graphics/xpdf
# make install clean

インストールが完了したら Xpdf を起動できます。 メニューを表示するにはマウスの右ボタンを押してください。

6.4.4. GQview

GQview は画像管理ソフトウェアです。 クリックひとつで画像ファイルを開いたり、外部エディタを起動したり、 サムネイル画像を作成したり、そのほかにもいろいろできます。 また、スライドショーや基本的なファイル操作機能も備えています。 画像のコレクションを管理でき、重複したファイルも簡単に見つけられます。 GQview は全画面表示もでき、 国際化にも対応しています。

GQview の package をインストールするには次のコマンドを入力します。

# pkg_add -r gqview

package を入手できない場合や、 Ports Collection を利用したい場合には次のようにしてください。

# cd /usr/ports/graphics/gqview
# make install clean