どんなアプリケーションをインストールするにしても、 まずあなたが何を望んで、 またその名前がなんというのかを理解している必要があります。
FreeBSD 上で利用可能なアプリケーションのリストは常に増えています。 幸運にも、多くの方法で望むものを探すことができます。
FreeBSD ウェブサイトは、 利用可能なすべてのアプリケーションの最新の一覧を、検索できる形で http://www.FreeBSD.org/ports/ において公開しています。 ports はカテゴリに分類されています。 アプリケーションは、(名前を知っているならば) 名前で検索でき、 あるカテゴリで利用可能な アプリケーションをすべて表示させることもできます。
Dan Langille は http://www.FreshPorts.org/ で FreshPorts を公開しています。 FreshPorts は ports ツリー中のアプリケーションの変更を追跡します。 一つまたはそれ以上の ports を “監視” することができ、 変更があるとメールで更新情報を送ってくれます。
ご希望のアプリケーションの名前がわからなければ、 FreshMeat (http://www.freshmeat.net/) のようなサイトでアプリケーションを探して下さい。 その後、そのアプリケーションが ports で利用可能かどうかを FreeBSD サイトで調べて下さい。
port の正確な名前を知っていて、 どのカテゴリに分類されているのかを知りたいだけなら、 whereis(1) コマンドで調べることができます。 単に whereis file と入力してください。file の部分にはインストールしたいプログラム名を入れます。 システム上でプログラムが見つかったら、 そのプログラムのパスが次のように表示されます。
# whereis lsof lsof: /usr/ports/sysutils/lsof
この表示は、lsof (システムユーティリティの一つ) が /usr/ports/sysutils/lsof というディレクトリにあることを示しています。
さらに、以下の例のように echo(1) を使って port が存在するかどうかを簡単に調べることもできます。
# echo /usr/ports/*/*lsof* /usr/ports/sysutils/lsof
この方法では /usr/ports/distfiles 以下にダウンロードされたファイル名にもマッチします。
また、Ports Collection に備わっている検索機能を利用して port を検索する方法もあります。 この検索機能を利用するには、カレントディレクトリが /usr/ports である必要があります。 そのディレクトリに移動したら、 make search name=プログラム名 と入力してください。 プログラム名の部分には検索したいプログラム名を入れます。 たとえば、lsof を探したい場合には次のようにします。
# cd /usr/ports # make search name=lsof Port: lsof-4.56.4 Path: /usr/ports/sysutils/lsof Info: Lists information about open files (similar to fstat(1)) Maint: obrien@FreeBSD.org Index: sysutils B-deps: R-deps:
出力のうち特に注意して見なければならないのは “Path:” という行です。 この行は port がどこにあるかを示しています。 出力される他の情報は port をインストールする際には必要となるものではありませんので、 ここでは触れないでおきます。
もっと詳しく検索するには、 make search key=string と入力してください。 string の部分には検索したいテキストを入れます。 port 名、コメント、説明文および依存情報が検索されます。 探しているプログラムの名前を知らない場合でも、 ある目的に関連した ports の検索に利用できます。
どちらの場合でも、 検索文字列中の大文字と小文字を区別せずに検索が行われるので、 “LSOF” を検索した結果は、 “lsof” と同じ検索結果になります。