9.2. はじめに

FreeBSD でプリンタを使うために、それらを LPD スプーリングシステムとしても知られる Berkeley ラインプリンタスプーリングシステムで動作するように設定する必要があります。 これは FreeBSD での標準的なプリンタ制御システムです。 この章では、しばしば単に LPD と呼ばれる、 LPD スプーリングシステムを紹介し、 その設定方法について説明します。

あなたがすでに LPD やその他のプリンタスプーリングシステムに詳しいのなら、 スプーリングシステムの設定 まで読み飛ばしてもかまいません。

LPD はホストのプリンタに関するあらゆることを制御します。 ここで言う制御としては、次のことがあげられます。

設定ファイル (/etc/printcap) を通して、専用のフィルタプログラムを用いることにより、 多種多様なプリンタ機器に対して、上述の機能の全部または一部を LPD システムに行なわせることができます。

9.2.1. どうしてスプーラを使うべきなのか

あなたのシステムを利用するのがあなた一人だけだとしたら、 アクセス制御もヘッダページもプリンタ利用に対する課金も必要ないのに、 なぜわざわざスプーラに煩わされなければならないのか疑問に思うかも知れません。 プリンタに対する直接アクセスを許可することもできるのですが、 とにかくスプーラを使用するべきです。その理由は、