18.2. シリアル接続の基礎

Assembled from FAQ.

このセクションには、 シリアルポートについての一般的な情報が書かれていま す。 あなたが求めている情報が、もしここで見つからなかった場合には、 ハン ドブックの端末とダイアルアップのセクションを見てください。

ttydX (または cuaaX) デバイスは、アプリケーション上 でシリアルポートをオープンする時に使用する、 標準的なデバイスです。プロセスがデバイスをオープンする際、端末 I/O 設定の デフォルトセットが使用されます。これらの設定内容は、 次のコマンドで確認することができます。

# stty -a -f /dev/ttyd1

このデバイスの設定を変更した場合、その設定はデバイスが クローズされるまで有効です。デバイスが再びオープンされる時、 デフォルトの設定値に戻ります。 デフォルトの設定を変更するためには、 “初期状態” を設定した いデバイスをオープンして調節することができます。例えば、ttyd5 というデバイスに対して、デフォルトで CLOCAL モードを ON にして、8 bits の設定をおこない、 XON/XOFF フロー制御を行うように設定したい場合は、次のようにします。

# stty -f /dev/ttyid5 clocal cs8 ixon ixoff

このコマンドを記述するのに適しているファイルは、 /etc/rc.serial です。 アプリケーションがttyd5 をオープンするときに、 デフォルトでこの設定をおこなうようになります。これらの設定は、 好きなように変更することができます。

また、“固定状態” のデバイスに調節を行うことで、 ある一定の設定が アプリケーションに変更されることを防ぐこともできます。例えば、 ttyd5 のスピードを 57600 bps に固定したい場合には、次のようにします。

# stty -f /dev/ttyld5 57600

これで、ttyd5 をオープンして、 シリアルポートの転送スピードを 変更しようとするアプリケーションは 57600 bps に固定されるでしょう。

本来、デバイスの初期状態を変更したり設定を固定するのは、 root だけが行うべきです。 MAKEDEV スクリプトがデバイスエントリを作成する時は、 これをおこないません