12.4. make の変数にあわせた pkg-plist の変更

いくつかの port, 特に p5-ports などは configure のオプション (あるいは, p5-ports の場合は perl のバージョン) によって pkg-plist を変える必要があります. これを容易に実現するために pkg-plist 中の %%OSREL%%, %%PERL_VER%%, %%PERL_VERSION%% は適切に置き換えられるようになっています. %%OSREL%% の値はオペレーティングシステムの数字で表されたリビジョンです (たとえば 2.2.7). %%PERL_VERSION%% は perl のバージョン番号全体 (たとえば 5.00502) で, %%PERL_VER%% はバージョン番号からパッチレベルを引いたものです (たとえば 5.005).

他の置き換えが必要であれば, PLIST_SUB 変数に VAR=VALUE という形式のペアのリストを設定することによって, pkg-plist 中の %%VAR%%VALUE に置き換えられます. たとえばバージョンに固有のたくさんのファイルをインストールする場合には, Makefile

OCTAVE_VERSION= 2.0.13
PLIST_SUB=      OCTAVE_VERSION=${OCTAVE_VERSION}

と書いて, PLIST 中のバージョン番号が表われるすべてのところに, %%OCTAVE_VERSION%% と書きます. このようにしておけば, port をアップグレードするときに, 何十行 (時として, 何百行) も pkg-plist を書き替えないですみます.

この書き換えは (マニュアルの追加も) do-installpost-install ターゲットの間に pkg-plist を読み TMPPLIST (デフォルトは WRKDIR/.PLIST.mktmp) に書き込むことによって行なわれます. もし, あなたの port が PLIST を実行時に生成するのであれば, do-install の間かその前に行なうようにしてください. また, 書きかえられたあとのファイルを編集する必要がある場合には, post-installTMPPLIST を書きかえてください.

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