MAN[1-9LN] 変数に指定したマニュアルは 自動的に pkg-plist に追加されます (つまり, マニュアルを pkg-plist に加えては いけません-- pkg-plist の生成を参照してください). また, /etc/make.conf 中の NOMANCOMPRESS の設定に従って, インストール時に マニュアルを自動的に圧縮したり復元したりします.
その port が, シンボリックリンクやハードリンクを用いて, 複数のファイル名を持つマニュアルをインストールする場合には, それらを識別するために MLINKS 変数を 使用しなければなりません. port によってインストールされたリンクは, 意図したファイルを きちんと指しているかどうか確認するため, bsd.port.mk によって 削除されたり, 再作成されたりします. MLINKS に指定されたマニュアルも, pkg-plist に 含めてはいけません.
マニュアルをインストール時に圧縮するかどうかを 指定するには, MANCOMPRESSED 変数を使用します. この変数は yes, no そして maybe の三つの値をとることができます, yes はマニュアルが既に圧縮されてインストール されていること, no は圧縮されていないこと, maybe は既にそのソフトウェアが NOMANCOMPRESS の値に従っていて, bsd.port.mk は 特別なにもする必要がないことを意味します.
USE_IMAKE がセットされていて, NO_INSTALL_MANPAGES がセットされていなければ, MANCOMPRESSED は自動的に yes に 設定されます. それ以外の場合には, MANCOMPRESSED は no に設定されます. その port にとって, デフォルトの設定が適切でない場合以外には, 明示的に設定する必要はありません.
PREFIX 以外のディレクトリの下に マニュアルを置くような port では, そのディレクトリを MANPREFIX で指定することができます. さらに, いくつかの Perl モジュールの ports のように, 特定のセクションのマニュアルだけを非標準の場所に インストールする場合, 個々のマニュアルのパスを MANsectPREFIX (ここで sect は 1-9, L, または N のいずれか) により 指定することができます.
マニュアルが言語特有のサブディレクトリに置かれる場合には, その言語名を MANLANG に設定してください. この変数のデフォルト値は "" に なっています (つまり, 英語のみ).
これは, 全部をまとめた例です.
MAN1= foo.1 MAN3= bar.3 MAN4= baz.4 MLINKS= foo.1 alt-name.8 MANLANG= "" ja MAN3PREFIX= ${PREFIX}/share/foobar MANCOMPRESSED= yes
これは, この port により以下の 6 個のファイルが インストールされることを表しています.
${PREFIX}/man/man1/foo.1.gz ${PREFIX}/man/ja/man1/foo.1.gz ${PREFIX}/share/foobar/man/man3/bar.3.gz ${PREFIX}/share/foobar/man/ja/man3/bar.3.gz ${PREFIX}/man/man4/baz.4.gz ${PREFIX}/man/ja/man4/baz.4.gz
さらに ${PREFIX}/man/man8/alt-name.8.gz が この port によってインストールされるかどうかわかりませんが, それとは無関係に foo(1) と alt-name(8) のマニュアルページを指す シンボリックリンクが作成されます.