4. 注意と考察

大部分の OS は、自分がハードディスクのどの領域に、 どのように配置しているか、ということを非常に気にします。 Windows® 95 や DOS は、1 番目のハードディスクの 基本領域にインストールされる必要がありますが、 OS/2® は例外的に、ハードディスクの 1 番目 と 2 番目、 基本領域と拡張領域をまったく問わずにインストールすることができます。 よく分からなければ、起動可能なパーティションを 1024 シリンダ内に入れるようにして下さい。

BSD システムが存在しているところに Windows 95 を載せると、MBR が “破壊” されてしまいます。 そのため、ブートマネージャの再インストールが必要になります。 Boot Easy は、CDROM の \TOOLS ディレクトリあるいは ftp サイトに含まれる BOOTINST.EXE ユーティリティを用いて、 再インストールすることが可能です。 また、インストーラのパーティションエディタを使って Boot Easy を再インストールすることもできます。 そこから、FreeBSD パーティションを bootable としてマークをつけ、 Boot Manager を選択します。 変更した情報を MBR に (W)rite out (= 保存) するため、W を入力します。 そして再起動すると、 Boot Easy が Windows 95 を DOS として認識するはずです。

OS/2 は FAT、HPFS パーティションを認識しますが、 FFS (FreeBSD)、EXT2 (Linux) パーティションを認識しないことを覚えておいて下さい。 同様に、Windows 95 は、FAT と FAT32 パーティションしか読み書きすることができません (Section 2 を参照)。 FreeBSD は、 ほとんどのファイルシステムを読むことができますが、 現時点で HPFS パーティションの読み込みには対応していません。 Linux では、HPFS パーティションを読むことができますが、 書き込みはできません。 最近の Linux カーネル (2.x) のバージョンでは、 Windows 95 VFAT パーティションに読み書きができます (VFAT は、Windows 95 で長いファイル名を利用可能にするもので、 ほとんど FAT と一緒です)。 つまり Linux は、ほとんどのファイルシステムに読み書きができるわけです。 わかりました? そう期待して…。