15.6. bsd.port.mk の後に書くこと

.include <bsd.port.mk> の行の後には何も書かないようにしてください. 大抵の場合は Makefile の中程のどこかで bsd.port.pre.mk をインクルードして, 最後に bsd.port.pre.mk をインクルードすることによって避けることができます.

Note: pre.mk/post.mk のペアか bsd.port.mk だけのどちらかだけをインクルードし, 二つを混ぜないでください.

前者はいくつかの変数の定義だけをして Makefile でのテストに使用し, 後者は残りを定義します.

以下は bsd.port.pre.mk で定義される重要な変数です (これは, すべてではありません. 完全なリストは bsd.port.mk を参照してください).

変数名 解説
ARCH uname -m で返される アーキテクチャ. (例, i386).
OPSYS uname -s で返される オペレーティングシステム (例, FreeBSD).
OSREL オペレーティングシステムの リリースバージョン (例., 2.1.5, 2.2.7).
OSVERSION 数字形式のオペレーティングシステム のバージョン, 上記の __FreeBSD_version と同じです.
PORTOBJFORMAT システムのオブジェクト フォーマット (aout あるいは elf).
LOCALBASE ``local'' ツリーのベース. (例, /usr/local/).
X11BASE ``X11'' ツリーのベース. (例, /usr/X11R6/).
PREFIX ports のインストール先 ( PREFIXについてを参照).

Note: USE_IMAKE, USE_X_PREFIX あるいは MASTERDIR などの変数を定義する必要がある場合には, bsd.port.pre.mk をインクルード前に定義してください. 他のものは bsd.port.pre.mk の前でも後でもかまいません.

以下は bsd.port.pre.mk の後に書けるものの例です.

# no need to compile lang/perl5 if perl5 is already in system
.if ${OSVERSION} > 300003
BROKEN= perl is in system
.endif

# only one shlib version number for ELF
.if ${PORTOBJFORMAT} == "elf"
TCL_LIB_FILE=  ${TCL_LIB}.${SHLIB_MAJOR}
.else
TCL_LIB_FILE=  ${TCL_LIB}.${SHLIB_MAJOR}.${SHLIB_MINOR}
.endif

# software already makes link for ELF, but not for a.out
post-install:
.if ${PORTOBJFORMAT} == "aout"
       ${LN} -sf liblinpack.so.1.0 ${PREFIX}/lib/liblinpack.so
.endif
FreeBSD ports システムに関する質問は、(英語で) <ports@FreeBSD.org> へ、
この文書の原文に関するお問い合わせは、(英語で) <doc@FreeBSD.org> までお願いします。