4.11. オプション選択可能な依存ライブラリ

巨大なアプリケーションの中には, 複数のコンフィギュレーションで ビルドすることができるものがあります. つまり, いくつもの外部ライブラリやアプリケーションの中の, あるものが利用可能な場合に, それを拡張機能として使用するように 設定することができるということです. それらのライブラリやアプリケーションを, 必ずしも すべてのユーザが 必要としているわけではありませんので, ports システムでは どのコンフィギュレーションがビルドされるべきかを port 作者が 決めるために使えるフックを用意しています. これらを適切にサポートすることにより, ユーザをハッピーにしたり, port 1 つ分のコストで 2 つまたはそれ以上の port を提供するのと 同様の効率化を行なうことが可能です.

これらのフックのうちで最も簡単に使えるものは WITHOUT_X11 でしょう. その port が X Window System のサポートありと, サポートなしの設定でビルドできるのであれば, 通常は X Window System サポートありでビルドするべきでしょう. ビルド時に WITHOUT_X11 が定義されていれば, その時は X Window System サポートなしのバージョンが ビルドされるべきです.

GNOME 環境の様々なパーツも, そのようなノブ (フック) を 持っていますが, それらは幾分使いにくいものです. Makefile 中で その目的に使用される変数は WANT_*HAVE_* になります. そのアプリケーションが, 以下に示されている依存ライブラリの 一つについて, サポートあり, なしの両方でビルドできる場合, Makefile には WANT_PKG を セットする必要があります. そして, ビルド時に HAVE_PKG が定義されていれば PKG を使うバージョンがビルドされることになります.

現在, このような形でサポートされている WANT_* 変数は, WANT_GLIB, WANT_GTK, WANT_ESOUND, WANT_IMLIB, そして WANT_GNOME です.

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