Makefile の作成は非常に単純です. 繰り返しますが, 始めるまえに既存の例を見ておくことを推奨します. また, このハンドブックには Makefile のサンプルがあります. それを見て, Makefile 内の変数の順番や 空行を入れるところなどの参考にしてください. そうすると他の人々にも読みやすいものとなります.
では, Makefile を設計するときに 問題となるところを順に追って見てみましょう.
ソースは foozolix-1.2.tar.gz といった名前の 標準的な gzip された tar ファイルの形式で DISTDIR に置かれていますか? そうなっていれば, 次のステップに進めます. 異なっている場合には, 変数 DISTNAME, EXTRACT_CMD, EXTRACT_BEFORE_ARGS, EXTRACT_AFTER_ARGS, EXTRACT_SUFX, DISTFILES のうち いくつかを書き換える必要があります. どれだけ変更しないといけないかは, その port の配布ファイルが どの程度標準からかけはなれているかによります (最もよくあるのは gzip ではなく普通の compress コマンドで tar ファイルが圧縮されている場合で, そのときは EXTRACT_SUFX=.tar.Z とするだけです).
最悪の場合には, 自分で do-extract ターゲットを作成して, デフォルトを上書きすることもできます. しかし, そこまでする必要があることはめったにないでしょう.